【2025年版】新茶と一番茶の違いと時期を解説:二番茶・三番茶との関係も紹介

料理・食品

日本の食卓には、お茶が欠かせない存在となっていますよね。湯呑みから立ちのぼる湯気とともに、一杯のお茶で心を落ち着ける瞬間に、「やっぱり日本人で良かった」と感じる方も少なくないのではないでしょうか。

お茶には、「新茶」「一番茶」など、季節ごとの収穫時期によって異なる名前が付けられます。そして、一番茶・二番茶・三番茶といったように、摘まれるタイミングによって種類もさまざまです。本記事では、新茶や一番茶の収穫時期を中心に、それぞれの意味や違いについて詳しくご紹介します。

新茶と一番茶・二番茶・三番茶の違いとは?

最初に、新茶や一番茶をはじめとするお茶の種類について見ていきましょう。茶葉の呼び名は、摘み取る順番によって異なります。地域や品種によって若干の差はあるものの、茶葉の収穫は一般的に年間4回行われます。

  • 一番茶:4月下旬から5月中旬
  • 二番茶:6月中旬から7月上旬
  • 三番茶:7月末から8月上旬
  • 四番茶:9月下旬から10月上旬

一番茶とは、その年の最初に摘まれた新芽を使ったお茶を指します。そして、その一番茶が収穫されたばかりの新鮮な状態で出回るものが「新茶」と呼ばれます。

つまり、「新茶」と「一番茶」は同じものを指しますが、季節限定で楽しむお茶を特別に「新茶」として区別しているのです。このような季節の恵みを大切にする文化は、「新米」や「新じゃが」といった呼び方にも通じる、日本ならではの風習と言えるでしょう。

一番茶・新茶の特徴とその魅力

一番茶・新茶は、冬の間にたっぷりと養分を蓄えた茶樹から芽吹いた新芽を使います。そのため、二番茶以降の茶葉に比べ、カテキンやカフェインの含有量が少なく、渋味や苦味が控えめです。

一方で、旨味成分であるテアニンを豊富に含んでいるため、まろやかで深みのある味わいが楽しめます。また、新茶ならではの若々しく爽やかな香りも特徴的で、季節感を感じさせてくれることから、多くの人に愛されています。

二番茶・三番茶・四番茶の特徴

二番茶、三番茶、四番茶は同じ茶樹から収穫されますが、収穫時期の違いによって風味や栄養価に変化が生じます。特に、夏場に収穫される二番茶以降は成長が早いため、風味が薄くなりがちです。

そのため、三番茶の収穫をあえて行わず、9月下旬から10月上旬にかけてじっくり育ててから収穫するケースもあります。こうして収穫されたお茶は「秋冬番茶」と呼ばれ、三番茶よりも風味が豊かで味わい深いとされています。

季節ごとに異なるお茶の楽しみ方

お茶は、収穫される季節によって異なる味わいが楽しめる飲み物です。

一番茶・新茶のような初々しい味わいのお茶から、秋冬番茶のようにしっかりとした風味のお茶まで、それぞれに異なる魅力があります。

ぜひ季節ごとにさまざまなお茶を飲み比べて、あなたの好みに合う一杯を見つけてみてください。

【2025年版】新茶と一番茶の収穫時期について解説

新茶と一番茶の収穫は、「八十八夜(はちじゅうはちや)」と呼ばれる時期に行われます。この時期は、4月下旬から5月中旬にあたり、茶摘みが本格化する頃です。

八十八夜とは、立春(2月4日頃)から数えて88日目の夜を指し、その年の新茶や一番茶の収穫と重なることから、お茶の世界では非常に重要な日とされています。

2025年の八十八夜は5月1日(木)。この日を境に気候が安定するため、農作業の目安としても重宝されています。お茶の収穫はもちろん、種まきなどの農作業もこの時期に集中して行われることが多く、童謡『茶摘み』もこの八十八夜の風景を歌ったものです。

新茶・一番茶を英語で表現すると?

新茶を英語にすると「new tea」になりますが、これだけでは日本の新茶の特別な意味合いは伝わりにくいです。そのため、以下のような表現が使われます。

  • new tea leaves(新鮮な茶葉)
  • fresh tea(新しいお茶)
  • the first picked tea of this year(その年に初めて収穫されたお茶)
  • the first tea of the season(その季節に最初に摘まれたお茶)

また、二番茶、三番茶、四番茶も同様に英語で表すことができます。

  • second picking tea(二番目に摘んだお茶)
  • third picking tea(三番目に摘んだお茶)
  • fourth picking tea(四番目に摘んだお茶)

季節の変化に合わせてお茶を楽しむ

新茶・一番茶は、その年の最初の新芽から作られるため、特別な味わいが楽しめます。同じ茶木から摘まれたお茶でも、時期によって風味や香りに違いが出るため、季節ごとのお茶を楽しむのも醍醐味の一つです。

四季折々の味わいを堪能しながら、自分の好みに合った一杯を探してみるのも素敵な楽しみ方ですね。

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