【東京の方言まとめ】意外と知らない魅力や真実を解説!

方言

東京独自の魅力を、わかりやすくまとめてお届けします!

「東京で話されているのは全部標準語じゃないの?」と思っている方も少なくないでしょう。

実は、標準語と東京の方言には意外な違いがあるんです。

東京の方言は、大きく以下の2種類に分類されます。

  • 山の手言葉
  • 江戸言葉

さらに、多摩地域や八丈島、小笠原諸島、北部伊豆諸島などの方言も、東京の言葉として含まれることがあります。

また、千葉市や横浜市の言葉と合わせて「首都圏方言」と呼ばれる場合もありますよ。

知らず知らずのうちに標準語だと思って使っている言葉が、実は東京の方言だった…なんてことも!

たとえば、以下のような言葉があります:

  • 「だべる」…おしゃべりをする
  • 「うざい」…うっとうしい

これらの言葉を普段何気なく使っている人も多いのではないでしょうか?

東京の方言には、標準語とはひと味違った面白さがあります。ぜひ楽しんでみてください!

この記事でわかること

  • よく使われる東京の方言とその意味・使い方
  • 東京の方言特有の語尾
  • 気になる単語を探しやすい50音順リスト付き!

東京の言葉あ行まとめ

言葉とその意味

言葉 意味
あたぼう 当たり前
あてずっぽう 適当な推測
あんまり あまり・それほど
いかさま 不正・インチキ
おっかない 怖い・恐ろしい
おてんとうさま 太陽

あたぼう

「当たり前」という意味の言葉で、江戸の言い回しとして有名です。時代劇などで耳にしたことがある方もいるかもしれません。

例文

  • そんなの、あたぼうだ!
    (そんなの、当たり前さ!)

あてずっぽう

根拠なく適当に推測するという意味です。「当て推量」とも表現されます。

例文

  • あてずっぽうで選んだ答えが当たったよ!
    (適当に選んだ答えが正解だったよ!)

あんまり

標準語と思われがちですが、東京特有の言い回しです。「それほど」や「過度に」といった意味があります。

例文

  • あんまり無理すると疲れるぞ。
    (あまり無理すると疲れるぞ。)

いかさま

「ずるい」「不正」を指す言葉で、漢字では「如何様」と書きます。元々は「どのようにも解釈できる様子」という意味が由来です。

例文

  • いかさまなことをする奴とは関わりたくないね。
    (インチキする人とは関わりたくないね。)

おっかない

「怖い」を意味し、東京の下町でよく使われている言葉です。語源は「おほけなし」(身の程知らずや恐れ多い)に由来すると言われています。

例文

  • 近所のおばさん、めっちゃおっかないよ。
    (近所のおばさん、すごく怖いよ。)

おてんとうさま

「お日様」や「太陽」を指し、敬意を込めて使われる表現です。「悪いことをすると見られている」といった意味合いでも使われます。

例文

  • 今日のおてんとうさま、ぽかぽかだね。
    (今日の太陽、暖かいね。)

東京の言葉か行まとめ

言葉とその意味

言葉 意味
かたじけない 恐れ多い・感謝の意を示す
かたす 片付ける
ごつい 堅い・がっしりしている
こないだ 最近・少し前

かたじけない

「恐れ多い」「感謝しています」というニュアンスを持つ言葉で、江戸時代の言い回しとして有名です。武士のセリフを思い浮かべる方も多いかもしれません。

例文

  • かたじけない。この恩、忘れません。
    (感謝しています。この恩、忘れません。)

かたす

意外にも東京特有の言葉です。「片付ける」という意味で、日常的に使われることが多いですが、地方では通じにくい場合もあります。

例文

  • この机の上、かたしてくれる?
    (この机の上、片付けてくれる?)

ごつい

「堅い」「しっかりしている」といった意味があり、「ごつごつしている様子」を表します。また、大きくて力強い印象にも使われます。

例文

  • あの選手、すごくごつい体してるね。
    (あの選手、とてもがっしりした体をしているね。)

こないだ

「この間」を意味するカジュアルな表現です。会話でよく使われますが、公式な場面では避けられることが多いです。

例文

  • こないだのイベント、すごく楽しかったね。
    (先日のイベント、すごく楽しかったね。)

東京の言葉さ行まとめ

言葉とその意味

言葉 意味
しゃしゃる 出しゃばる
しょっぱい 塩辛い
しょっぱな 最初
せがむ しつこく頼む
せけんさま 世間の人々・一般常識を指す
ぞんざい 雑でいい加減な様子

しゃしゃる

「出しゃばる」という意味で、「しゃしゃり出る」からきた表現です。必要以上に前に出ることを指します。

例文

  • 今はお前の出番じゃないから、しゃしゃるなよ!
    (今はお前の出番じゃないから、出しゃばるなよ!)

しょっぱい

「塩辛い」という意味ですが、方言だとは思われにくい表現です。塩味が強いものに使われます。

例文

  • このスープ、ちょっとしょっぱくない?
    (このスープ、ちょっと塩辛くない?)

しょっぱな

「最初」や「冒頭」を意味する表現で、江戸時代から使われています。

例文

  • しょっぱなから全力を出すと後が続かないよ。
    (最初から全力を出すと後が続かないよ。)

せがむ

「しつこく頼む」「ねだる」というニュアンスを持つ言葉です。単なるお願いとは違い、少し強引な意味合いがあります。

例文

  • 子どもが「おもちゃを買って!」とせがんで大変だった。
    (子どもが「おもちゃを買って!」としつこく頼んで大変だった。)

せけんさま

「世間一般の人々」を指し、常識や一般的な価値観を含む表現です。

例文

  • そんな行いをしたら、せけんさまにどう思われるかわからないよ。
    (そんな行いをしたら、世間一般の人々にどう思われるかわからないよ。)

ぞんざい

「雑」「乱暴」という意味で、人や物事への扱いが丁寧でない様子を表します。

例文

  • ぞんざいな扱いをしたら、この壊れやすい陶器が割れてしまうよ。
    (乱暴な扱いをしたら、この壊れやすい陶器が割れてしまうよ。)

東京の言葉た行まとめ

言葉とその意味

言葉 意味
大事ない 問題ない・心配いらない
でかい 大きい
てやんでぇ 何を言っているんだ・反発する際の表現
どんどん焼き 小麦粉を鉄板で焼いた料理

大事ない

「問題がない」「心配する必要がない」という意味を持つ表現です。特に体調や状況に問題がないときに使われます。

例文

  • 入院したけど、体調は大事ないから安心してね。
    (入院したけど、体調は問題ないから安心してね。)

でかい

「大きい」を表す言葉で、日常でもよく耳にする表現です。「でっかい」という強調形もあります。

例文

  • あそこのでかいビル、迫力がすごいね。
    (あそこの大きなビル、迫力がすごいね。)

てやんでぇ

江戸っ子特有の言い回しで、「何言ってるんだ」や「ふざけるな」という感情を込めた言葉です。相手に反発するときに使われます。

例文

  • てやんでぇ!そんなの信じられるわけないだろう。
    (何言ってるんだ!そんなの信じられるわけないだろう。)

どんどん焼き

「お好み焼き」や「もんじゃ焼き」に似た料理を指す言葉です。水で溶いた小麦粉を鉄板で焼いたもので、地域によっては今でも使われます。

例文

  • 夕飯はどんどん焼きでも作ろうか。
    (夕飯はお好み焼きをでも作ろうか。)

東京の言葉な行・は行まとめ

言葉とその意味

言葉 意味
なり 服装や身なり
のっかる 乗る
ぺっちゃんこ 平たく潰れた状態
べらぼうめぇ ばかやろう(罵る表現)
ぼくんち 僕の家

なり

「服装」や「身なり」を指す言葉で、見た目全般を表します。

例文

  • こんななりじゃ、式典には出られないよ。
    (こんな服装では、式典には出られないよ。)

のっかる

「乗る」という意味の言葉で、物や場所に体を置く動作を表します。自然に使われるため、方言だと意識されにくいです。

例文

  • しっかりのっからないと、危ないよ!
    (しっかり乗らないと、危ないよ!)

ぺっちゃんこ

平らに潰れた様子を表します。「ぺしゃんこ」や「ぺたんこ」とも同義です。

例文

  • お弁当箱の中のサンドイッチがぺっちゃんこだ!
    (お弁当箱の中のサンドイッチが潰れてしまった!)

べらぼうめぇ

江戸っ子らしい強い言葉で、「ばかやろう」という意味の罵倒表現です。怒りや不満を込めて使われます。

例文

  • べらぼうめぇ!そんなの納得できるか!
    (ばかやろう!そんなの納得できるか!)

ぼくんち

「僕の家」を意味するカジュアルな表現です。友達同士の会話でよく使われます。

例文

  • 明日、ぼくんち集合でいい?
    (明日、僕の家に集合でいい?)

東京の言葉ま行まとめ

言葉とその意味

言葉 意味
まじ 本当
みえぼー 見栄を張る人・見栄っ張り
水菓子 果物

まじ

「本当」を意味するカジュアルな言葉で、普段使いされるため方言だと気づきにくい表現です。「まじめ」が省略されて生まれたとも言われています。

例文

  • それ、本当?まじなの?
    (それ、本当なの?)

みえぼー

「見栄っ張り」を指す言葉で、外見や印象をよく見せたい人を表現する際に使われます。

例文

  • あいつ、見た目ばかり気にしてるみえぼーだよね。
    (あいつ、見た目ばかり気にしてる見栄っ張りだよね。)

水菓子

元々は「果物」を指す言葉で、江戸時代には加工したお菓子と区別して使われていました。現在では和菓子を指すこともあります。

例文

  • お見舞いには水菓子が喜ばれると思うよ。
    (お見舞いには果物が喜ばれると思うよ。)

東京の言葉や・ら行まとめ

言葉とその意味

言葉 意味
やきがまわる 年齢を重ねて衰える
やりくり 工夫して何とかする
りょーけんだま 考え方

やきがまわる

「年齢を重ねて動きや判断が鈍くなる」という意味で、東京ならではの言い回しです。

例文

  • 最近、自分でもやきがまわったと感じるよ。
    (最近、自分でも年齢のせいで衰えを感じるよ。)

やりくり

「なんとか工面する」「調整する」といった意味を持ち、限られた資源や状況の中で上手にやりくりすることを指します。

例文

  • 家計のやりくりがなんとか上手くいった。
    (家計の調整がなんとか上手くいった。)

りょーけんだま

「考え方」や「発想」を指す言葉です。特に独特な考え方を批判したり驚いたりするときに使われることが多いです。

例文

  • あいつのりょーけんだま、理解不能だよ。
    (あいつの考え方は理解不能だよ。)

東京の特徴的な語尾まとめ

語尾とその意味

語尾 意味
~あそばす 尊敬を表す
~ざます ~ございます
~じゃう・~ちゃう ~してしまう
~じゃん・~じゃない ~だよ・~でしょ・~ではないか
~さ 和らげて伝えるクッション的表現

~あそばす

敬意を込めた表現に使われる語尾で、品の良い印象を与えます。

例文

  • 素敵なお洋服ですね。次回もうちにお越しあそばせ。
    (素敵なお洋服ですね。次回もうちにいらしてくださいね。)

~ざます

「~ございます」を表す東京特有の語尾で、やや古風な印象を与えます。

例文

  • 今日は素晴らしいお天気ざますわね。
    (今日は素晴らしいお天気でございますね。)

~じゃう・~ちゃう

「~してしまう」という意味を持つ親しみやすい語尾で、日常会話でよく使われます。

例文

  • 大事な書類を忘れちゃったよ。
    (大事な書類を忘れてしまったよ。)

~じゃん・~じゃない

「~だよ」「~でしょ」「~ではないか」のニュアンスを含む語尾で、共感や確認を求めるときに使います。

例文

  • あのカフェ、可愛いじゃん!
    (あのカフェ、可愛いでしょ!)

~さ

語尾ではなく、会話の冒頭に添えて文章を柔らかくする役割を持つ表現です。

例文

  • あのさ、明日の予定どうするか決めようよ。
    (ねえ、明日の予定どうするか決めようよ。)

東京の方言は、標準語と思われがちな言葉や語尾も多く含まれており、改めて知ると興味深いですね!
「てやんでぇ!東京の言葉なんてまじで個性たっぷりなんだから、どんどん使ってみればいいじゃん!」
(何を言ってるんだ!東京の言葉なんて本当に個性たっぷりなんだから、どんどん使ってみればいいよ!)

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