2025年の「立春」について、いつ迎えるのか、節分とのつながり、そして「立春大吉」のお札の飾り方についてご紹介します。
2025年の立春はいつ?
2025年の立春は2月3日(月)にあたります。立春は、季節の変わり目を示す「二十四節気」の最初の節気です。この二十四節気は、太陽の位置に基づいて1年を24の区分に分ける方法で、「立春」には「春の始まり」という意味が込められています。
節分の翌日に立春がくると覚えている方も多いかもしれませんが、立春の日付は年によって変わることがあります。たとえば、2025年は2月3日ですが、これは太陽の動きによって決まるためです。
節分との関係について
「節分」とは「季節を分ける日」を意味し、1年に4回あるのですが、特に立春の前日の節分が重要視されています。これは室町時代以降、立春が新しい年の節目と考えられるようになったためです。
立春前日の節分に豆まきを行う習慣も定着し、江戸時代頃には節分といえば立春の前日を指すようになりました。このように、立春と節分の関係は、新年と年末のような節目として捉えられています。
「立春大吉」のお札について
「立春大吉」のお札は厄除けのために貼られるもので、新しい年の始まりを迎える立春の朝に、禅宗の寺で門に掲げられる習慣から広まりました。お札に「立春大吉」と書かれていることで、鬼がこのお札を見た時に「まだ入っていなかった」と勘違いし、退散すると考えられています。
「立春大吉」お札の入手方法
「立春大吉」のお札は、多くの場合、禅宗のお寺でいただけます。また、郵送で取り寄せたり、白い紙に自分で「立春大吉」と書いて作ることも可能です。
お札を貼る場所と避けたい場所
このお札は玄関に貼るのが一般的ですが、門や家の鬼門、神棚などにも貼られます。ただし、水回りの場所は悪い気が集まりやすいとされるため、避けるようにしましょう。
一年の始まりを立春と共に清々しく迎え、平穏な日々が続くよう、厄除けの準備をしてみてはいかがでしょうか。
「立春大吉」お札の設置位置と貼り方
立春大吉のお札は、以下の手順で設置することが推奨されています。
- 目線の高さまたはそれ以上の位置
神様の分身とされるお札を目線より下に貼るのは失礼に当たるため、目線より上に貼りましょう。 - 扉やドアの中央か右側
お札はドアや扉の中央または右側に貼るのが一般的です。また、外からの厄除けとして、お札は外向きに貼り付けます。 - のりやテープを使う
画鋲や釘で傷をつけないよう、のりやテープを使いましょう。
貼り方の具体例(玄関の場合)
地域や家庭によって異なる場合があるため、あくまで参考としてご確認ください。
引き戸が2枚の場合
- 右側の扉の中央に貼る
- 右側の扉の右端に貼る
- 右側扉の右側周辺に貼る
扉が1枚の場合
- 扉の中央に貼る
- 扉の右端に貼る
- 扉の右側周辺に貼る
玄関だけでなく、門や柱、鬼門などにも目線より高い位置に貼り付けることが推奨されています。
「鎮防火燭」のお札について
「立春大吉」と共に「鎮防火燭」もよく貼られます。「鎮防火燭」は火災防止を意味し、春の強風や乾燥による火災を避けるために使われます。「立春大吉」は右、「鎮防火燭」は左に貼るとされています。
貼り方の具体例
2枚の引き戸がある場合
- 右側の扉の中央に「立春大吉」、左側に「鎮防火燭」を並べて貼る
- 右端に「立春大吉」、左端に「鎮防火燭」
- ドアの周囲の右側に「立春大吉」、左側に「鎮防火燭」
扉が1枚の場合
- 右端に「立春大吉」、左端に「鎮防火燭」を貼る
- ドアの周囲の右に「立春大吉」、左に「鎮防火燭」
貼るタイミング
立春当日の早朝に貼ると良いとされ、立春の日から立春の期間中であればいつでも良いともされています。2025年の立春は2月3日(月)で、立春期間は2月3日から2月17日(月)までです。
貼り替えと処分方法
お札は1年間設置し、翌年の立春に貼り替えます。古いお札は、以下の方法で丁重に処分します。
- 新しいお札をいただく際に、古いお札もお焚き上げしてもらう
- 神社やお寺での納札箱に入れる
- お焚き上げしてもらう
- 自宅で塩を振ってから処分する
いずれにしても、感謝を込めて処分することが大切です。
立春の厄除けとして、ぜひ「立春大吉」のお札を貼り、手作りで心を込めてお札を準備してみてください。